李ひよん助教が 光ファイバ応用技術研究会 で招待講演

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11月12日から13日にかけてオンライン開催された 2020年度 第4回 光ファイバ応用技術 (OFT) 研究会にて、李ひよん助教が下記の招待講演を行いました。

李ひよん、中村健太郎、水野洋輔, “傾斜利用BOCDRの最新展開”, 電子情報通信学会2020年度第4回光ファイバ応用技術研究会(OFT)講演論文集, pp. 1-6, オンライン開催, 2020年11月12日-13日 <招待講演>.

我々は、ブリルアン散乱を用いた分布型光ファイバセンサの機能進化を推進している。特に、光ファイバの片端からの光入射で動作する「ブリルアン光相関領域反射計(BOCDR )」の性能向上に取り組んでおり、その一環として、2016 年にブリルアン利得スペクトルの傾斜を活用した高速測定技術「傾斜利用BOCDR 」を提案した。この技術により、歪と温度のリアルタイム分布測定を実証するとともに、従来のBOCDR の理論空間分解能を超越する効果を発見し、これを活用することで 2 mm という世界最短のホットスポットの検出にも成功した。さらに、実際の構造物を模擬した試験体に本技術を適用し、健全性診断への有用性を実証した。本講演では、傾斜利用BOCDR の基礎から最新展開までを紹介し、今後の方向性について議論する。